ジュンの順應後書
- ミキさんシリーズと呼んではゐるが、これとサラの需要と、
後一作キリのピンキリしか續かない。サラの需要は讀んでなくても大丈夫(な筈)。
- 男を捨てる話。
- 勝手ではあるが、結局のところ、人間關係つて、どつちかが飽きたら終りだよね、つつー。ほんとに。
あなたはあたしと何がしたいの?
- 一應セックスシーンはあるものの、エロ小說とは程遠い。セックス描寫のある、なんでもない小說。割と本氣でノンジャンルと感じる。そもそもカテゴリ分けが嫌ひといふか。好みの小說を探す時には便利だけどね。
- これのセックスはさうでもなかつたが、後に控へる作品は、書いてゐて本當に氣が重かつた。眞面目にセックス書くつて難しい。ほんと。
- 今囘はルビ多目。あんまり外來語(カタカナ語)つて遣ひたくないんだ。いや、過去の文豪たちも遣つてはゐたけどね。氣持的に。語彙を鍛へる意味合ひもある。
- 時折邪道さもあるが、しかし言葉遊び的な事ができるので私としては滿足である。マークアップが面倒な事を除けば、ルビ《は大好きだ。
- 科白《が氣持良い話。やつぱり會話は書いてゐて樂しい。そして私好みの會話とはこんな感じである(韻を踐む、ぶちまける)。
- 正字をどこまで扱ふか惱みもしたが、取り敢へずテキストエディタ(自分の環境)で表示できる範圍でカバーする事に。他は書籍化した時の樂しみにしておく。
2018年12月22日:第2版について
- セックスシーンがあるだけに、性的表現の排除は難しかつた——そして、セックスシーンは削除してゐない。
- ジュンの順應も、キリのピンキリも、セックスの過程があつて結果がある、つまり意味のあるセックスシーンだと——私は思つてゐる。だから、完全には消さなかつた。
- これを丸々消去してしまふなら、全く別の話として改稿した方が良い、といふ事だ。
- キングの
コネクタ
の話[書くことについて]が許されるなら、私のこの表現だつて許されるはずだ。
- 具體的な描寫は
キス
ベッドに倒れ込む
。
- できるだけ原文を生かすやうにしたが、間が生かしきれてゐないと思ふ點はいくつか。
- サラの需要と較べると、言葉の運びはぎこちないやうに感じるが、所々の韻を踏んだ言葉は、やつぱり大好きだ。書取れた事に奇蹟と感謝、誇りを思ふ。
ジュンの順應補足・改訂履歷
- :公開
- :公開終了
- :第2版公開