いろんな仕事をしてきたが、どの仕事でも、仕事の中に精神的な毒を入れることは、決してしなかった。
教訓的なことはあまり好きではない。話はできるだけおもしろいほうがいい。
だが、いくらおもしろくするためでも、「毒」は入れない。本や音楽は精神の栄養であり、体を流れる血になると思うからだ。
特に、子どもが見る絵本はそれが絶対条件だと言ってよいと思う。
収入の少ないときも、この考え方は曲げなかった。そして、いつも自分の好きなこと、自分が描きたいものだけを描いてきた。
創作のプロフェッショナルが大切にすべきなのは、世の中に害毒を流さないことだと、ずっと思っている。
工場から無責任に有害な廃液を流せば公害になる。創作の仕事でも、精神の害になることを流せば、同じことになる。
今は、バイオレンスやポルノなどが多すぎる。
人の心の奥底には悪を喜ぶ気持ちも潜んでいるから、作者はつい暴力的なものや色っぽいものに頼りたくなるのだろう。
だが、プロフェッショナルなら、そうした手法を使わずに、読者におもしろがってもらえるものをつくらなければいけない。
頭がいいわけではないので、上手に書くとか、難しい言葉を使うとか、そういうことは一切できないので、そのまんま書いています。
そのまんまでいいと、ぼくは思っています。
ありのままの自分でいるための術です。
正義がそのまま顯れてゐる、すごい作品だ。アンパンマンつて。本質的な意味での代表作。素晴しい。
間違った性知識をつけてしまったり、人権感覚が歪む可能性がある
重要なのは「大人が隠している」こと
子供達の将来に地味に影響する
戀愛に非ずと正反對なのが面白い。受容。