片凝り後書

  1. 常にリハビリ。
  2. 世間は國語力の事で騷いでゐるが、私もその眞つ只中にゐて、全くもつて文章構成能力が低い事を歎いてゐる。
  3. 碎けた散文にしても、長文(最早200字以上の事をいふのではないだらうか)になると、言葉の行き先が危ふくなつて來る。決して個性(癖)と片附けられるものではない。何と言ふか、他所でも指摘されてゐるが、文の繫ぎが唐突だ。そして、例によつて接續詞が苦手だ。單語の繰返しもあるし、語彙がり減り、日常的に見聞きしてゐる言葉――白狀すると動畫から――つまり、口語略語俗語スラング――又、一文節ワンセンテンスで完結する思考――に狹まつてゐる。このままでは非常に苦しいので、今月から明確に讀書の目安を設けてゐる。暇な時間を讀書に置換へれば良いだけだから、理窟で言へばこれ以上無い程、簡單。
  4. 元々は手書で、1000字程度のものだつた。
  5. ここまで卑猥にするつもりも無かつたけど、まあ、まあ。ぎりぎり良いと思つてゐる。
  6. 短編に投稿するつもりで締切を設けた。色々惱みはしたが、モチベーションになるなら、外部サイトも利用して良いかなあ、と。私が原稿を管理するわけでないし。みんかなも同樣。
  7. Kindle(他、有料配信)は微妙なところ。賣れなかつたら原稿を隔離してしまふ事になるし、利點があるとすれば、本當に作家といふ自覺を生むだけ。生計を立てるどころか、副收入にするには相當の努力と私の嫌ひ・苦手な事が必要で、もうすつぱり收入路線は諦めるべきかなと思つてゐる。吹つ切れた方がいつそ樂。お金くれるつていふなら貰ふけど、自分から賣るのは(力量としても、精神としても)無理。フリーランスとか、同人活動とか、憧れはするんだけどねえ。
  8. ――ぶれがちではあるが、ある程度方向の定まつた、そんな一年だつた。
  9. オチも運びも大事だが、ほつこりするやうな物語を書きたいなあ。讀みたいものが書きたいもの、とは限らないと思つてゐるが、實際はさうなのかも知れない。殺人、暴力、賣春、虐待、……寫實が嫌ひといふわけではないが、心が弱いので、刺さつてしまふ。私の出來る寫實は、あくまで私の耐へられる範圍――あるいは、書く事で擴げようとしてゐるのかも知れないが。書いていくうちに、物事の成立ちを、感じられるから。
  10. ディティールを用ゐようとする時、私は常に寫實ありのままに忠實でゐようとする。紛れもなく、それが眞實でリアリティで、心が動かされるから。書くのが簡單だから。
  11. であればはよく鍛へねばならない。私はそのいづれもが節穴なので、言葉の扱ひもさうだが、場面の見方さへ四苦八苦してゐる。

片凝り補足・改訂履歷

  1. 公開
  2. 片凝り - 短編 第208期 #2公開(拔萃、改訂)