いつの間にか最新版HTMLへのリンクがHTML Standardになり、The W3C Markup Validation Serviceではrb
要素があるとを用ゐた私のマークアップはエラーが出るやうに。
HTML5.2HTML 5.2とは何だつたのか……そしてルビとは何なのか。
參考:W3Cで現在公開されているHTMLとDOM仕様は将来廃止されます - 水底の血
私が用ゐるルビは二つあり、一つは純粹に讀み、そしてもう一つは文藝としての表現(讀解の助けになるとは思つてゐる)である。
rb
要素は單語單位のルビ振りに用ゐてをり、種類としては主に前者である。現狀、rb
要素の排除を考慮に入れなくてはならない仕樣の變更可能性があり、非常に困惑してゐる。
マークアップの代替案と、それに伴ふ懸念は以下である:
例數 | ソース | 實踐(表示) | 字數 |
---|---|---|---|
1 | <ruby>管<rp>《</rp><rt>かん<rp>》</rp>理<rp>《</rp><rt>り<rp>》</rp></ruby>
| 管 | 66 |
2 | <ruby>管<rp>《<rt>かん<rp>》</ruby><ruby>理<rp>《<rt>り<rp>》</ruby>
| 管理 | 59 |
3 | <ruby><rb>管<rb>理<rp>《<rt>かん<rt>り<rp>》</ruby>
| 44 |
rb
要素を用ゐたマークアップ。ソースとして見た時に判り易いし、字數も少なく、何より單語として明快である。マークアップもし易い。
rb
要素を用ゐないマークアップだと、單語としての繫がり・認識がぶつた切られるからあまり好きではない。屬性案があつたのも頷ける(とはいへ、やはりCSSでしか參照出來ないのは不親切だ)。スクリーンリーダ(讀上げソフト)でどう參照されるのかも氣になる。又、Firefox 71.0・Vivaldi 2.9.1705.34の內部檢索では、例數1・例數2は管理
かんり
でヒットしない。
確かに彎
みたいな(單語中の特定の文字のみルビ)例も無いわけではないが……。
單語は單語、しかしルビといふ觀點から言ふならば、實際は漢字一つ一つに讀みがあるわけで、決して讀み(字)每のマークアップは不適當ではない。
文節として見るか(その場合ルビは補足情報である)、表音を重視するかといふ事で、中々定めにくいところではある。
惱むが、文書を長く保持する事を考へるなら、最新の仕樣(の傾向)に合せるしかないんだよな……。
ま、ルビに關しては、對應してなくても讀めなくなるわけではないし(讀みづらくなる事は必至だが)、後方互換性より、前方互換性に注意を拂はなくてはならない。
ルビ——字每の管理で言へば、例數2を採用かなあ。單語單位から一字單位への變更があつた場合にも、簡單に對應出來るし。
一字每ではなく、單語單位で纏めて振る方法もあるが、例:
ソース | 實踐(表示) | 字數 |
---|---|---|
<ruby>管理<rp>《<rt>かんり<rp>》</ruby>
| 管理 | 32 |
個人的には無い笑。字には一つの意味があつて音がある、と考へるとね……讀み以上の事を傳逹したい(してゐる)んだよ
全サイトから、rb
要素を排除した(マークアップは上記例數2を採用)。これで、やつぱりrb
要素は採用し續けます、といふ事になつたら滑稽なんだが。一生仕樣に從ひ續ける——ソースを書換へる——のは不毛だし、不合理だと感じる。もうこんな大々的なソースの變更はしたくない。
未だに4.01やISO-HTMLで書いてゐる人たちはすごいな。私はルビが使へるから、あつさり5に乘換へたけど——さうなんだよね、5採用の決め手は君だつたんだ、ルビ。
と、ちなみに、article要素も排除した。これ程簡潔な記事にわざわざ明示なんて要らないだらう。意味もよく解つてゐなかつたし。わざわざ明示しなければならない程ごちやごちやしたコンテンツ向けつて事だね。
單語の文字と文字が引き千切られると、さながら意味が斷切られた氣がしましたわ。