原則

第一に、私が樂しい事。

第二に、誰もが利用出來る事。


定めたのに、忘れてしまつてゐた。

短編でさへ、投稿者本人が著作権を持つ作品に限りますとしてゐる。(投稿サイトに關しては)個別に問合せれば許可が出るところもあらうが、もう權利に振廻されるのも飽きたのだ。大人しく自分のサイト――自由に理想を振舞へる場所――で頒布する事にした。


私の使命は創る事、そして頒布する事にあつたのだ。

何の制限も無く利用出來る事、も私の創作に加はつてゐたのだ。


これだけパブリックドメインに固執してゐるのだから、その(私が公開する上での)制約は、私にとつて重要なものなのだらう。


讀まれたい、と望む事さへ癡がましいと感じるやうになつた。私が抱へるこの閉塞感、不滿、後ろめたさは、その爲ではないかと――

確かに、見られてゐるといふ緊張感は文章の質を促すが、その有無に拘らず、私は書續けなければならない。何の保證も無い、言はば性慾的な報いは無い中で、私は書續けるのだ。

売れゆきに関わらず書くということを学んでいるのは、彼女だけではない。(出典:あなたも作家になろう : 書くことは、心の声に耳を澄ませることだからジュリア・キャメロン著、矢鋪紀子譯 [ISBN: 4-938939-30-4] 147頁