レーティングと宣傳

同人誌の頒布方針(レーティング)については、ころころ變へてゐる。と言ふのも、制限を掛けたくないから。しかし幼兒や小學生に讀ませられるか、と言へば、そんな事は無い。だからPG保護者に鑑賞を判斷して貰ふ、といふ方針にしようと思つたが、これも止めた。その保護者が、私の價値觀に適ふ保證が無いからだ。成人對象だらうと何だらうと、自分が大丈夫なら子も大丈夫と言つた方針で同人誌を與へてしまはないとも限らない。保護者といふ他人を信用してはいけない、保護者に責任轉嫁してはいけない、と思つたのだ。あれが未成年者の手に渡つたのは、保護者のせゐですと。眼の前で子供に與へられて、私は止める事が出來るだらうか。さう、考へたのだ。私は私の責任で頒布する。ブースに同人誌を求めに來た本人と、私は向合ふ。答へを出すのだ。


同時に、ブースでの揭示はどうするのかと。私は文学フリマ当日の管理人のブース - 本を読もう、旅に出よう。を參考に、全面的にサイトを宣傳する貼紙を作成したのだが、果して全年齡に相應しくないサイトを、大きなフォントで堂々と宣傳するのはどうなのだらう、と。サイトなら無料で讀める、といふ事は、同人誌の裏表紙にでも書いておけば良いのではないか。ブースに近附いてみなければ判らないやうな狀態にすべきではないか。

成人對象、それだけはでかでかと揭示するつもりだ。と言ふか、それが頒布者としての義務だと思つてゐる。容易に人を近附かせてはいけないのだ。さういつた意味では、宣傳にもなり得るといふだけで、これは警吿なのだ。元來、宣傳にもなつてはいけない。

いつそ、作品を全年齡對象に改訂するとか……無理だな。存在そのものが無くなつてしまふ。


といふ事で、のブース・頒布物はR20だ。

文学フリマ東京に關しては、特に頒布物のレーティングに關して言及が無いんだよな(出店要項(東京) | 文学フリマ。サイト全體に檢索を掛けたが、言及は出店要項(金沢)しか見附けられなかつた)。せめて端つこに配置してくれないかなあ……さう、要望すれば良かつたか。レーティング――明確な年齡制限があると、周圍のブースへ影響を與へる事は免れないもんなあ。例へば、隣のブースが兒童書なんて賣つてゐた曉には、とんでもない營業妨害になつてしまふわけだよ。だから、これは本來イベント運營が考慮すべき事項なんだよね。今からでも投書して來るか?