北風に太陽はあるか後書
- みんかな2022に投稿しようとして間に合はなかつた作品。今年は詩ではなく、小說を投稿したかつた。
- といふか、今年何も公開してゐなくて驚く。これ以前にも何か書いてゐた筈だが。憶えが無い。
- 間に合はなくて殘念だつたが、お蔭で幾らか改訂できたから良かつた。
- 断片集 - 文字精錬研究部 - 涼格インダストリィ
物語は、制限がある方がまとまりやすい。また、締め切りがある方が完成しやすい。
設定や説明(登場人物の性格など)は、そのまま書かず、ストーリー展開や登場人物の言動に溶け込ませる方がいい。
- 下手な小說は良い敎材である。
- 粗筋を書いただけでは小說にならない。
- 展開を豫吿して實踐しただけでは面白くない。驚き、伏線が必要。
- オチ(敎訓、皮肉)が必要。
- 率直に書く事と、書いてはいけない事の區別。
- 醉つた人間の描寫なら、顏が赤い、千鳥足、酒臭い、動悸が速い、呂律が廻つてゐない、傍に落ちた酒甁、など。
- 色、音、匂ひを描寫する。場の“空氣”を描き出す。
- “場”を活用する。花を活けてゐるんだつたら、それを話者に渡してみるとか。
- 特に情緖を書いただけの小說は、餘程書き方が上手くない限り面白くない。著者の自己滿足。「動き」が無いから。何らかの形でオチが必要。
- 私が昨年からやつと展開のある話を書出したのもそれで、動きが無いと描寫し難いといふのがあつた。次いで、物事が進むのは單純に樂しい。整合性を取るのは難しいけれど。
- 私は推理ものも犯罪(ノワール)ものも書けないので、ぬるいミステリを書く事になる。「ミステリ」ですら無いかも知れないが(このジャンルの包括は廣い)。
- ミステリ×萌え、ミステリ×人外といつた感じ。
- そのうち設定メモを公開すると思ふが、
- CYL (Cyberlife)
- CIF《 (Communication Interface)
- CRIF《 (Conflict Resolution Interface)
- PRICYS《 (Private Cyberspace)
- 寧ろ誰かSF掌篇書いてくれつて感じ。
- 書いたは良いものの、このクインは動かし辛いなー(今後)。サブロが喋りまくる事になると思ふ。
- 浮んだワンシーンだけ。リハビリも糞も無い。今度こそ習慣にしていきたいんだよ。
- 私は設定を知つてゐるが、讀者は知らない。これ、ちやんと單體の作品として讀めるやうになつてゐるかどうか、凄く氣になる。
- ぺらぺら設定を語りたいが、讀切だと邪魔な事この上無い。書かなくても良いし、書くと寧ろ文章が死ぬといふ事も學んだ。
- 締切を設ける。土日に公開するといふ事は、平日には淸書しなくてはならないといふ事だ。
- 量は10〜20枚(4,000〜8,000字)が妥當かと。9枚で今囘の短さなんで。
- HTMLのマークアップも簡單にした。きつちりやつても、結局時間が掛り過ぎるし、「手」作業でやるのに向いてゐない。書いたらすぐアップロードできるのが良い。
- このサイト自體切上げようかと思つてゐた。私はもう性にアイデンティティを見出してゐないので。かと言つて、新しく文筆サイトを設けるのも億劫。附錄コンテンツに當る、小說以外の散文は切離したい思ひがある。
- この話も又動きが無い話。會話文が中心。
- やつぱ會話書いてると樂しいのよな。一番「聞き易い」部分。
- なぜ習慣にできないか。書かないから。なぜ書かないか。行き詰るのが恐いから。現在、私は行詰つてゐる。來々週に公開する話に詰つてゐる。だとしても、書かねばならない。
- 書く原動力としては、「萌え」か「『これ』といふネタ=オチ」である。萌えてどんどん妄想が進めば2萬字以上を數日で書き上げる事も可能だし、オチがあれば何とか逆算して繫げていける。
- 壯大なファンタジー。好きだけど書けない。挫折以前に、何をどう書けば良いのか分らない。と言つて、現實ものも好きではないので、現實に近い形の異世界を舞臺にする事がある。
- ただ現實に置換へていくだけでは駄目で、その世界獨自の發展《も織り交ぜなければならない。ちよつとしたアレンジ。
- 飜譯小說は好んで讀むが、外國の習慣に明るいわけではないのよな。そこが問題。生活樣式つて大事なんだ。知らないと、見えるものも見えない。
- 5月頃からOSをGNU/Linuxに移行して、ソフトウェアもできるだけ自由なライセンスのものに移行した。現在はDevuanでKakouneを使つて書いてゐる。この「文章の削除も置換もカーソル移動もキーボードで操作する」といふ斬新な發想が凄い。お蔭で文章の編輯はマウスを一切使はずに行つてゐる。惜しいのは、日本語の單語境界を認識しない事か。後、縱書が無い事。これ、小說を書いてゐると結構でかい。GNU/Linuxだと、縱書ができるのはMarkdownエディタのプレビューとか、オフィス系ソフトとかしか知らない。
- やつぱり小說は好きだ。生涯書いて生きていきたい。
- この3年で17作品しか書いてゐないといふのも書かなさ過ぎだよあな。色んな事があつたとは言へ。もつと書けたし、もつと推敲できた。公開できた筈なんだ。
- ある意味で「修行」と言へる年にするには、どうしたら良いか。コンスタントに書き、淸書し、公開していくにはどうしたら良いか。
- 每年「書きます」といふ事を言つてゐるので、今から何とかしたい。面倒臭がらずにモーニングページを書く。4,000字の作品を書く。樂しい計劃は澤山あるが、その一つ一つしか實現していけないし、限界もある。大切なのは見切りを附けて繼續していく事だ。
- どう生延びるか、といふ事でもある。あくまで「繼續」を優先する。
- オチはまあまあ過ぎるね。一稿のオチ方は好きだつたが、焦點がずれてゐたので修正した。と言つてこれも一級品とは言へない。でもオチらしい形にはできた。
- タイトルは氣に入つてゐる。これも最初のテーマからずれてしまつたんだが、變へるといふ氣にもなれなかつた。
- 昔は戀愛/性行爲を書きたかつたんだなあ、とか。今はもうちよつと「面白い」ものを書きたい。
- 「事件を書く」。自分が面白いと思へる物を書ければ良い。
- しかしマジで(世界觀について)「說明」してゐないので、讀者は何も感じ取れないまま讀み終へてしまふかも知れない。獨り善がりか。でも書けないなりに書きたかつた。
- 一方で、掌篇で設定を熱く語つても仕方無いといふのがある。展開で活かせれば良い。
- 土壇場で冒頭を書足した。ラストが上手く書けなくて惱む。でも出さなきやいけないから諦める。
- 作家である以前に人間であれ、といふのは尤もな助言であるやうに思ふ。ジュリア・キャメロンもさう言つてゐるし、村上龍も13歳のハローワークで
作家は人に残された最後の職業
と言つてゐる。何事も經驗が無ければ書けない。だから私の書く事は詳細に關して乏しい。
- 「作家」の職業解説【13歳のハローワーク】
- 坂口安吾 新人へ
- 菊池寛 小説家たらんとする青年に与う
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- 坂口安吾 意慾的創作文章の形式と方法
北風に太陽はあるか補足・改訂履歷
- 2021年11月21日:公開