Webの質とはリンクの質

リンク切れは、Webの毀損である。リンク先の文書が參照できないといふだけでなく、リンク元の文書の信賴にも關はる――主張の根據が搖らぐからだ。一つの文書が失くなるといふ事は、意見や歷史を檢證できなくなる、といふ事だ。人々が思つてゐる以上に、出版の責任は重い。

リンク切れが起きなければ、人々は安心してリンクができる。讀者は唯一のURI(文書の所在)を特定すれば良く、アクセスが容易になる。著者は唯一の文書を管理すれば良く、勞力を節約できる。

リンクが成立する前提は、「文書が存在する」事だ。より嚴密に言ふならば、「URIが變らない」事且つ、「意味(文書の主體)が變らない」事。URIがそのままでも、Webサービスの批判記事が健康器具の宣傳記事に差替へられてゐては意味が無い。

參考:URI/リソース保持(リンク集)