リンク切れ、オリジナル原稿の喪失、著者(責任者)不明……など重大な問題は多々あるのだが、アカウントの放置はセキュリティ侵害に發展する可能性があるため、この度、アクセスする豫定の無いサービスについて、アカウントの削除をする事にした。
自ら絶版にするのも無責任だが、アカウントの管理抛棄も無責任である。自分のアカウントが不正アクセスされ、他者が被害を被つたとして、意圖的に管理を抛棄してゐた私に何の非も無いとは、到底言へないだらう。いづれにしろユーザーは突然に死ぬが、その被害を未然に防ぐ事はできる――管理してゐるアカウントが少なければ少ない程、不正アクセス時の被害も、サービス管理者の仕事も、最小限で濟むのだ。
私が懸念するとすれば、外部サイトの「投稿」が初出の作品について、パブリックドメインを維持できるかどうか、である。私に抛棄できるのは私の權利のみであり、逆に言へば、私は私が權利者である事を證明できなければ、權利を抛棄する事はできない。故に、可能であればユーザー名やsinumade.netへのリンクの維持、投稿そのものに著作權抛棄の旨を記載する事が望ましい。
だが、大抵のWebサービスはアカウントを削除すると、投稿やプロフィールページまで削除してしまふ。せめてもの備へとしてWayback Machineにアーカイヴを取つてゐるが、これも萬全ではなく、サービス管理者が削除を申請したり、Wayback Machine自體が頓挫したりすると、役に立たなくなつてしまふ。客觀的な「證明」ができなくなるのだ。
アカウント削除の切つ掛けとしては、Cloudflareが絡むサービスにログインできなくなつた事。プロキシを無效にした素のアクセスでもブロックされたからびつくりした。これでは「管理してゐる」とは言へない。アクセスできない/しない/したくないサービスとは緣を切るべきだつた、と酷く後悔した。
Webサービスはパスワードのリセットにメールアドレスを用ゐるが、この「メールアドレス」も萬能ではなく、實際には誰もが再取得できるものだ。メールサービスはユーザー名を再利用してゐるし、獨自ドメインは期限が切れれば再取得できる。Posteoが「簡單」なアドレスに警鐘を鳴らすのも解る。パスワードと同じで、適當な文字列でメールアドレスを取得し、メジャーなサービスのログインフォームにアドレスを打込めば、いつかは「當る」といふわけだ。なぜ私たちはこんな軟弱なシステムに個人情報や出版を預けてゐるのだらう、とすら思へる(と言つてこれ以上の複雜化を望みはしないが)。
「アカウント」の一件で思ふのは、いかに外部サービスが脆弱か、といふ事だ。規約やポリシーやガイドライン、運營體制に同意できなければ、途端に私たちは「移動」せねばならない。「預けた」データも、リンクも、何もかも投げ出してだ。保證される事なんて何も無い。全てが徒勞に終る。だから「アカウント」つて嫌ひだ。嚴密に言へば、リンクの維持できない事が。
預けたデータの維持のために、私たちは平伏する事がある。服從し、不公平な取引を終らせたいと考へる時、私たちは自ら「動く」必要があるのだ。
本當に本當に苦しい決斷だつたけれども、サービスの成立ちが契約であり、セキュリティにも關はる事を考へると、これ以上先延ばしにする事はできなかつた。Amazon(Kindle)の件もさうだが(不自由な出版を拒絶する)。
だから、同樣の動機でアカウントを削除した人を責めようとは思はない。ただ、次からは自分のドメインでコンテンツを公開する事を勸める。さうすれば、少なくとも自分が生きてゐる間は面倒が見られる。ドメインやサーバーの維持もそれはそれで面倒ではあるのだが。
重複投稿は惡いアイディアではないが、アカウント/原稿の管理の手間以上のメリットが無ければ破綻する。いづれ(私が死ぬより先に)アクセスできなくなつてしまふなら、害にしかならない。
契約の不成立がリンクの破壞とは――ユーザーは契約上の被害を免れるかも知れないが、ハイパーリンクの破壞は全世界の、あらゆる世代の人々に害をもたらす。
なるほど、「なりすまし」の對策がOpenPGPを初めとする暗號化ツールか。やつとその意義を理解できた。しかしこれも「鍵を新しくした」といふ尤もな「言譯」ができるので、萬全ではないな。パスフレーズがオフラインな分、安全性は高められるものの。一般人には全く普及してゐないし、パスフレーズの管理が杜撰なら、却つて危險ですらある。
アカウントの削除方法は「ヘルプ」「よくある質問」等に載つてゐる事もあるが、削除後に何が起るかを叮嚀に說明してゐるサービスは稀である。投稿やプロフィールは殘るのか、削除されるとしたら處理後にどう表示されるのか、など。かういつた處理は規約やプライバシーポリシーなどと同樣に、ユーザーが從はざるを得ない事項として機能するのだから、アカウントを作成する前に把握できるべきである。
Unknownとなる。
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蟲言葉とか獸言葉とかつて無いのかしらね?
2020-07-04: 適用: CC0 1.0 全世界
過激表現) 公開日 2020/5/31
君も私も馬鹿野郞だよ、
2020-07-18: 適用: CC0 1.0 全世界
過激表現) 公開日 2020/6/13
別に問題は無いのでせう? 彼は出掛けてゐて、あれは病死だつたんですから
2020-08-01: 適用: CC0 1.0 全世界
過激表現) 公開日 2020/6/20
皮肉だとは思ひながら、俺は又ダイヤルを廻すわけだ。
2020-07-04: 適用: CC0 1.0 全世界
十年前、確かに、男が一人騷いでゐたつけ。
2020-07-04: 適用: CC0 1.0 全世界
過激表現) 公開日 2020/6/28
二十四時間會へたら良いのにと思ふ。コンビニみたいに會へる女。
2020-08-15: 適用: CC0 1.0 全世界
過激表現) 公開日 2020/7/12
母一人でも生活は何とか廻つてて、ぢや、父親は何してくれるんだらうつて
2020-08-28: 適用: CC0 1.0 全世界
過激表現) 公開日 2020/7/26
一年も間があつたら、きつと相手の事なんて忘れてゐる。
2020-09-19: 適用: CC0 1.0 全世界
2020年7月15日より、性・暴力・慘虐・反社會的描寫等、鑑賞に注意を要する作品には、〈レーティングマーク設定〉を課す。
動機として、思春期以下の年齡層には不適當と判斷した爲、エブリスタのガイドラインに沿ふ爲。
未成年の讀者が實在する事や、將來的にWeb利用者が低年齡化していく事を踏まへ、描寫の程度は嚴しく考慮する。
依然として個人サイトではレーティング無しで公開してをり、作品の利用を妨げたくないと考へてはゐるが、先の判斷もあり、「注意喚起」の意を込め、エブリスタでは該當する作品にレーティングを課して公開する。
又、各作品の〈作者コメント〉にて【対象年齢】及び【表現】を記載する。
尙、露骨な描寫は避けてゐるものの、總ての作品は20歲以上の鑑賞を想定してゐる。
表紙について:
著作權を抛棄する。但し、原畫のライセンスは異なるので注意。
以下にて頒布及び原畫へのリンクなど。
http://kimitin.sinumade.net/2020/huroku/estar-coverart